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水原・華城(スウォン ファソン)

水原・華城(スウォン ファソン)


豊かな緑と城壁に囲まれた城郭都市・水原
 日本で城といえば天守閣を中心とする城郭がイメージされるが、韓国の城は街を護るために人々が住む街全体を城壁が取り囲む形になる。水原の華城は周囲5.7km、高さ7mの石造り城壁。水原の北がソウルであることから正門は北の長安門で、堂々たる風格と威厳を持つが、他の三方の城門や砲楼、楼閣、水門、軍事指揮本部である将台など、各施設も韓国の建築独特の美しさを見せている。

華城の逸話  
 朝鮮王朝第22代正祖大王(在位1777〜1800)は、政争の犠牲になって王位にも就けず非業の死を遂げた自分の父を悼む心を持ち続け、その墓所を風水で最高の地という水原の南の花山に定めた。そして父の墓の近くに住みたい一心から都を水原に移そうとし、3年の歳月と莫大な資金を投じて華麗で雄大な城“華城”を築いた。
都市を守る機能に優れ、かつ建築美を誇る華城は世界文化遺産となっている。




■華城の散策コース
 今回は時間の都合で、西舗楼から長安門まで(約2km)を地元ガイドさんの案内で散策。
(所要時間2時間。因みに全コースを散策するには約5時間必要です。)







八達門 → 西南角楼 → 西舗楼 → 西将台 → 西砲楼 → 華西門 → 北西砲楼 → 長安門
↑ ↓
南水門 ← 東南砲楼 ← 烽敦 ← 東砲楼 ← 蒼竜門 ← 東将台 ← 東北角楼 ← 華虹門



西将台観光案内所
 華城の概要と散策コースについて、地元ボランティアガイドの羅恵星(RA SANG)さんより説明を受け、羅さん作成のマップを片手にスタート。
 この辺りは、城壁でも高い位置にあり、バスでも乗り入れできるので、城壁散策のスタート地点としては最適である。ここから北の長安門までは少しの登りがあるだけでほとんど下りの道のりである。


西舗楼
 舗楼は城の雉城の上に建てた楼閣で、城内で移動する味方の動きが敵に知られないよう設置した軍事待機所のような見張り台である。西舗楼は西将台の南側に位置し、城の外に約8m突出しており、楼閣には板門が設けられ箭眼(ジョンアン)という穴をあけて敵を監視したり攻撃もできるようになっている。
 扉(板門)には鬼面のデザインが施してある。


孝原の鐘
 願い事をしながら鐘を打つとかなえられるとのこで、早速実践。(一打1000ウォン)


西暗門
 西暗門は西将台の南から約50mくらいの地点に位置しており、城門の外側に向かうのではなく、外から良く見えないように横にねじれているのが特徴と言える。
 暗門は城郭の秘密通路で、城郭の折れ曲がった部分や樹木に隠れてよく見えない所などに設けられている。この暗門は敵に見えないよう食糧や武器、物資等を搬入したり人々が密かに往来するため作られた。門の大きさも馬一頭がかろうじて通れるくらい狭く、アーチ形構造の門の高さは約2.7m、幅約2mくらいである。


西将台
 将台は周辺の四方を見下ろし、軍事を指揮した所で華城には西将台と東将台の2ヶ所がある。八達山の頂上に2階構造になっており、2階に上がれば四方十里(約40km)が見え、城内にいる兵士達を一目で見ながら指揮できる所である。
 正祖大王が陵(大王の父親の思悼世子)に詣でるため華城を訪ねる時、西将台に来て直接軍事を指揮したそうである。
 昔から五方色という方位の旗があるが、東は青、西は白、南は赤、北は黒、真ん中は黄等で、方位にあわせる旗をかけたそうである。



西弩台
 弩台は楼閣なしにレンガで積んで高い台を造った施設で常に敵からの攻撃を監視したり、台と城全体に五方色の旗で信号を出して敵が近づいたとき、矢を射るように造った陣地である。華城には西弩台と東北弩台の2ヶ所の弩台がある。高さ約3mくらいで城の上の姫垣をつんで造られており、この弩台に上がれば城外の西側が一目で見え、敵からも軍事指揮所(西将台)を効果的に保護できるようになっている。


西北角楼からの眺望
 角楼は城郭の突出した要地に比較的高い位置に楼閣を建て、城郭の周辺を監視したり、休憩できるよう設けた施設として華城に4ヶ所ある。西北角楼は八達山の北側の中腹の要塞地に位置しており、楼閣の一階にはオンドル部屋を造って兵士が寝起しながら守るようにした。 


華西門
 華西門は宝物第403号に指定されている華城の西の大門である。この大門は石造りの虹門の上に単層門楼が建てられ、四方は女墻(めかき)で囲まれており、八達門と長安門とは違って門の前の方にはレンガで積んだ半月型の甕城が片方だけ開ける形態に設けられている。門楼の中は中央に床を敷き、屋根は八作屋根で、こじんまりした優雅な味をかもしている。


長安門
 長安門は華城の北の城門で華城の正門といえ、八達門と共に華城の代表的建物と言える。この大門は八達門と規模や構造等はほぼ同じで、、石を積んだ虹門の上に2階の門樓(もんろう)を建ち、レンガで積んだ半月型甕城が門を囲んでおり、大門の高さは約19.5mで屋根の形式は隅進角屋根で雄大さと威厳を表している。ソウルの崇礼門(南大門)より少し大きくしたのが特徴である。

 
 中国北京の万里の長城までとは言わないが、西安の城壁に匹敵するほど・・・・。むしろ城郭都市のイメージは華城の方が実感できる。日本人にはあまり知られていないが、韓国へのリピーターには、是非一度立ち寄ってもらいたい場所である。





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